宮城

「広瀬川流れる岸辺思い出は帰らず…」あの名曲「青葉城恋唄」に出てくる広瀬川が市の中心部を流れる仙台市。
宮城県の中心、いや東北の中心は何といっても仙台市である。
その仙台市は、江戸時代伊達政宗公が築いた城下町であるが、
市内の至る所に残る歴史と文化の匂いと
次々と立ち並ぶ近代的ビルが作り出す都会的なイメージが入り交じったところである。
さて、宮城県は松島・金華山のような観光地もあれば、
作並温泉・遠刈田温泉・秋保(あきう)温泉といった全国屈指の温泉郷もある。
また、宮城蔵王ではスキーやスノボーなどのウィンタースポーツが楽しめるエリアもある。
それぞれの宮城県を楽しもう。

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青葉城恋唄の情景に当てはまるところはどこか?

もう「青葉城恋唄」がヒットしてから、20年くらい経つだろうか。
さとう宗徳の心に染みわたるような低音で奏でられるその歌は、今でも折りにつけ、耳の奥によみがえってくる。
しかし、もうその歌を知らない人も多いだろう。
仙台に行ったときに、その歌の情景に合う場所を探そうととりあえず見晴らしのきく青葉城に登った。
そこから見渡した仙台市はあらためて大都会なんだと感じると同時に、
本当にあの詩に詠まれたような情景を探し出せるのかと心配になった。
とりあえず、城跡をあとにして坂をだらだら下ると、広瀬川に出た。
そのあたりは桜ガ岡公園という整備された公園で、広瀬川の岸辺もきちんと護岸工事がされていた。
そして、すぐそこに交通量の多い道路が走っている。
とても歌の情景と合致しそうなところはない。
おまけにあいにく天気が悪く公園から見た広瀬川は、きらきら光る早瀬とはほど遠かった。
どこかにあるはずだ。
しかし、その時は続いて松島に行く予定があったので、あきらめて駅に向かうしかなかった。
どなたか、あの歌の情景に当てはまる場所をご存じの方は、教えてください。
その歌を知らない人のためにうろ覚えの歌詞を書いておきます。
違ってたらごめんなさい。

青葉城恋唄
広瀬川流れる岸辺 思い出は帰らず
早瀬おどる光に 揺れていた君の瞳
時は巡りまた夏が来て あの日と同じ流れの岸
瀬音ゆかしき 杜(もり)の都
あのひとはもういない
気に入ったらカラオケボックスで歌ってみてね。

白石うーめんと鎌先温泉

忘れられない旅の想い出の一つに、白石のうーめんと鎌先温泉がある。
「うーめん」は「らーめん」に字が似ているが、何となく間延びした響きである。
この「うーめん」は白石地方の名物で、うどんに似た食べ物である。
昔この地を治めていた胃腸が弱い殿様のために、
あぶらを使わない胃腸に優しいうどんのようなものを作ったそうな。
それが、白石うーめんで今ではこの地の名物である。
うーめんののれんがかかる食堂に入って早速注文してみた。
食べてみるとうどんよりは細く、そうめんよりは太い白い麺であった。
なるほど胃腸に優しい感じだが、やはり味に物足りなさを感じた。
このあと向かったのが、少し山あいにある鎌先温泉である。
寂れた温泉地であるが、宿に入って驚いたことがある。
それは、部屋に通されてからの出来事だ。
仲居さんに部屋に案内された後、開放感に包まれて畳の上に大の字になった。
風呂まではまだ時間がある。どう時間を過ごそうか。そんなことを考えるうちに、部屋の暗さが気にかかった。
そうだちょっと外を見てみよう。立ち上がって磨りガラスに手をかけた。
その時にかすかな圧迫感を感じた。
そして、窓を開けるとそこには意外な展開が待っていた…
窓の外は裏山の垂直の崖が迫っていたのである。
手を伸ばせば手が届くほどに近い。
しかもその壁面はどこからともなくにじみ出す水でてらてら濡れていた。
思わず腰を抜かしそうになった。
その時、瞬間的にあることが頭をよぎり急いで窓を閉めた。
壁面にいるむかでかカマドウマがジャンプしてこの部屋に入ってきたら変態だ。いや、大変だ。
それほど動揺していた。
しかし、世にも稀な経験はこれでは終わらなかった。
それは、夜の11時か12時を回ったところだった。
ひと風呂浴びて食事を食べて、のんびりしたわたしは窓の外ことは努めて思い出さないようにしていた。
翌日の旅行のプランも決め、手持ちぶさたになったとき、ふともう一度風呂に入ろうと思った。
そして、タオルを下げて風呂に向かう。脱衣場で服を脱ぐ。湯船に続くガラス戸を開ける。
うわあ。こ…こ…これは…、しばらく開いた口がふさがらず、自分の目を疑った。
カマドウマがびっしり風呂にいたんじゃないかって?
そうじゃない。
きれいな女性が男湯に入ってた?
「そんな夢のようなことでもない。
それは…湯船にお湯がなかったのである。ここは温泉だから24時間お湯があるものと思っていた。
それでもよく見ると少し残っている。
おそるおそる入ってみるとくるぶしの所までしかお湯がない。完全に寝湯状態だった。
あれはいったいなんだったのだろう。
旅をしているといろいろな経験をする。
しかし、それがいいのだ。

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